明泉学園 フェ リシアの森
明泉学園は町田市の多摩丘陵に位置し、こどもの国や寺家ふるさと村が隣接しています。キャンパス部(校舎、駐車場、庭部)と、北部、南部のクヌギなどからなる二次林の合計5.7haのバードピアです。
明泉学園は町田市の多摩丘陵に位置し、こどもの国や寺家ふるさと村が隣接しています。キャンパス部(校舎、駐車場、庭部)と、北部、南部のクヌギなどからなる二次林の合計5.7haのバードピアです。
当学園は保育者を育成する短大で、キャンパスの庭部や二次林は幼児教育の自然体験プログラムとしてタケノコや梅の実を取る、ドングリ拾い、自然環境学習などで利用しています。申請の敷地では22科34種の野鳥を確認、うち都南多摩版レッドデータのフクロウ、オオタカなど猛禽類が林やキャンパス部で確認できています。高台にあることから、渡りの時期の休憩地点となっており、4月にツグミ27羽の群れが休んだり、10月にヒヨドリ25群が確認されています。調査を基に教職員向け研修や学生向け授業やバードストライク防止のモビール製作設置等を進めています。
ナラ枯れの木の伐採や、通行に危険の無い範囲での林の管理を続け、さらにビオトープなど水場の創出を検討しています。野鳥の調査をモニタリングとして活用しながら、生物多様性を守り且つ自然教育としての活用を両立させていきたいと思います。また、環境省の自然共生サイトに申請する予定です。
2023年4月から隔月でキャンパス部定点調査と外周のラインセンサス調査を実施しています。保有の二次林は、横浜市の寺家ふるさとの森と一連でつながっており、野生動物が行き来できる緑の回廊となっています。また西側には谷戸田が残り、市民活動として稲作が維持され、ニホンアカガエルなどが生息し、学園保有の林で成体が生息していると考えられ、将来サシバの復活地に発展できる可能性があります。学園では保有する緑地を残そうという思いがあり、緑地を活用しながら未来に残すことを目指しています。