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テグスってなあに?

テグスとは釣り糸のこと。昔はヤママユガの繭から作り、大変手間がかかる高価なものでした。現在はナイロンやフロロカーボンなどの化学繊維で大量に作られるようになり、安く手に入るようになりました。
テグスはとても丈夫で、釣りをする時にはとても便利ですが、この丈夫さが鳥にとっては危険なのです。
使い終わって捨てられたり、枝や岩などに引っかかったまま放置されたりしたテグスに、野鳥が絡まってしまうことがあります。テグスはとても丈夫で、絡まったテグスは鳥自身では切ることも外すこともできません。翼や足に絡まって身動きができなくなり、さらには絡まったテグスがだんだんしまり、血が通わなくなった部位が腐ってとれてしまうこともあります。また、くちばしに絡まってエサを食べることができず衰弱してしまったり長いテグスを引きずって飛んでいて電線や樹木に引っかかってしまい、身動きがとれずに死んでしまうケースもあります。
釣りをするときは
最近は、バクテリアや光(紫外線)などにより数ヶ月で分解される素材のテグスもあり ます。根がかりや枝がかりなどで回収できない場合、この性質を持つテグスは非常に役立つことと思います。しかし、テグスが絡まったまま、何ヶ月もの間生きていられる鳥はほとんどいません。やはり一番大切なのは捨てないことです。使い終わったテグスは家に持ち帰り、短く切る、針を外すなどして処分してください。また、バーブレスフック(返しのない針)を使えば、鳥がかかってしまっても外れる可能性が高くなります。少しでも鳥の被害がなくなるようご協力ください。
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