学校名:香川県立香川中央高等学校

【活動タイトル】
ムササビ調査 in 高松市中央公園

​対象生物:
哺乳類

【活動開始年】

2020年

【活動に関わっている学年および生徒の数(年間)】

1~3年 約20人
(3)活動の分かる写真IMG_0449.JPG

【活動概要】
始まりは2020年に野生生物に関心のあった3年生部員が金刀比羅宮に夜間のムササビ観察に行ったことだ。その時に自分たちの身近に生きている野生動物がいることを実感し、香川の豊かな自然環境や野生動物とも共生していることを周囲の人に知ってもらいたいと、調査、観察を始めた。
夜間の生態観察がコロナや防犯のため難しくなったことから、2021年からは昼間の食痕採集、痕跡採集を行う。自然の山に囲まれた。
金刀比羅宮以外にも観察できる場所があるか探していたところ、高松市中央公園という都市部の公園でも食痕を採集し、この公園での月ごとの食痕調査を行ったところ、傾向が見えてきたので今回はそれを報告する。

【活動による成果・効果または活動によって今後期待できること】

金刀比羅宮で食痕を採集し、ムササビがどのような植物を食べているのかを調べたところ、たいへ ん豊富な種類の植物を食べていることが分かった。また高松市中央公園で見つかった食痕と、金刀 比羅宮でのそれが一部共通していることから、高松市中央公園とその周辺の街路樹の植栽が、野生のムササビのエサとなっていると考察した。また、中央公園で観察される食痕は夏から初秋にかけてのみであったことから、季節的な餌場として利用されているのではないかと考えた。
高松市中央 公園は都市部にありながら、香川の自然植生を思い出させるような樹種を選定することで、野生生 物も利用される環境となっていることが考えられる。また街路樹であるケヤキとクスも大きく育っており、公園とともに餌場となり、移動を助ける要因となっているのではないかと考えた。

今後期待できることは、高松市中央公園の月ごとの調査を継続し、ムササビがよく訪れる場所や季節を明らかにし、生体観察を行うことである。また、小学生や中学生にも、身近に野生生物が暮らしていることを知ってもらい、身近な自然に愛着を持ってもらいたいと考え、夏休みの自由研究講座を開設して一緒に観察会や食痕の採集を行いたいと考えている。

【アピールポイント(活動において特に工夫したこと、注意・注目したことなど)】

活動において工夫したこと、注意したことは、安全面で2点ある。
1つは野生生物の食痕やフンを 直接触らないように採集時にはピンセットや割り箸を用いた事、もう1つは夜間観察を行うことを最終目標としているので、夜でも高校生が公共交通機関 (電車やバス) で通え、治安が良く、足場 もしっかりしていることということで調査地を選定した。
今後行う予定の夜間調査はその場で2時間程度は滞在するため、街灯がある程度整備されており、イノシシなどと遭遇する危険のない場所、もし何かけがをしても、すぐ近くに人家や交番がある場所という点に気を付けた。

【今後の課題、これからやってみたいことなど】

今後は、ムササビの生体観察を実現するため、まずはトレイルカメラを購入して食痕が多い場所に設置し、夜の何時くらいにその場所にムササビが訪れているかを調べたい。夜間観察の予備調査は 2~3回行ってみたものの、8時~9時半ごろでは生体を確認することができていない。そのため近くの建物にセンサー付きトレイルカメラを設置し、定点観測を行いたい。うまくいけば木の上で葉 っぱを食べるムササビの姿が映るはずである。
またこの方法を用いれば、夜間の入場を禁止している金刀比羅宮境内にもカメラを設置させていた だく許可が下りれば、多くのムササビの姿を観察できると期待している。
金刀比羅宮では、フンなどが観察される場所から、おおよその巣を特定しており、その場所に設置することで出巣、帰巣が 見られることも期待できる。

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