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REPORT
【活動による成果・効果または活動によって今後期待できること】
スイゲンゼニタナゴの飼育に関しては、部内で餌やり当番を決め、部員一人ひとりが強い責任感を持って行っている。難しいのは人工授精による繁殖だが、昨年度は部員が1人も成功しなかった(水槽で泳ぐまで発生を進めることができなかった)が、今年度は複数名の生徒が人工授精に成功している。水族館や大学、行政機関や保全団体と連携し個体数の維持を続けて行くことで、いつか自然環境(元いた場所)に放流できる日が来ると信じ活動を続けている。
【アピールポイント(活動において特に工夫したこと、注意・注目したことなど)】
人工授精の際には、とにかく魚の視点に立ち、苦しませないように素早く行うことが大切である。魚に触れる際には、手をよく冷水で冷やしておく。卵を絞る際にも、できるだけ素早く行い、魚を水に戻すようにする。発生初期の段階は、シャーレの中で育てるが、水槽に移すタイミングが非常に難しいので、タイミングを見計らってシャーレごと水槽の水深の浅い部分に沈め、魚が自らのタイミングで泳ぎ出せるようにした。複数の川で採取されたスイゲンゼニタナゴをきちんと系統管理することにも気を配っている。野外でのフィールド調査の際には、川の汚れや種数の増減のみならず、タナゴ類やカワヒガイなどが採取できるかに注目し、スイゲンゼニタナゴの母貝となる二枚貝が生息しているかどうかも確認するようにした。
【学校ホームページ】
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