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コアジサシの渡り(北東ヨーロッパ)
Current Status of Little Tern Sterna albifrons in North East Europe: Regional Population Productivity, Threats, Migration Routes and Conservation Priorities

第26回国際鳥学会議でのポスター発表

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 コアジサシは、世界に広く分布していますが、多くの地域で絶滅が危惧されています。北東ヨーロッパもコアジサシは広く分布しているものの、生息地はとてもまばらで減少傾向にあり、絶滅危惧種として保全対象となっています。調査対象地のリトアニア共和国も同様で、絶滅危惧種としてリストアップされていますが、詳細な調査は行われておらず、保全活動も実施されていません。本活動では、ヨーロッパ、特に北東ヨーロッパのコアジサシを調査し、保全することを目的として、リトアニア教育大学と協同プロジェクトを立ち上げました。リトアニア教育大学と協定を結び、今後10年間、協同調査を実施することを取り決めました。2014年、その第一歩として、リトアニアのコアジサシの分布を調査し、繁殖個体を捕獲してジオロケーターを装着しました。2014年は環境適地が少なく、飛来数がかなり少ない年ではありましたが、4羽を捕獲することができました。今後はコアジサシの現状をより詳細に把握しながら、装着個体も増やし、渡りルートの解明に取り組んでいきたいと思います。これによって渡りルートが解明されれば、越冬地、中継地など保全のために必要な情報を得ることができます。また、ユーラシア大陸の東端にある日本での渡りの特性と比較することで、世界的な視野での保全に取り組むことが可能になることが期待されます。

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本活動の一部は(公財)イオン環境財団の助成を頂いて実施しています。
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