国際事業の一環で、リトアニア共和国においてコアジサシの協同調査を行いました。
日時:2015年7月3日~7月16日(滞在期間7月3日~7月15日)
調査参加者:室伏 友三 公益財団法人 日本鳥類保護連盟 専務理事
藤井 幹 公益財団法人 日本鳥類保護連盟 調査研究室長
室伏 龍 公益財団法人 日本鳥類保護連盟 研究助手
Petras Kurlavičius
Ingrida Meškinytė

リトアニアにおける移動先の位置図
カウナスの調査地

2014年に行ったカウナスの調査地は、草地化してしまっていて営巣できる環境
ではなくなっていた。そこでもう一つの調査地であるユルバルカスに行ってみる
と、カウナスで行うより効率が良いことがわかったため、ユルバルカスを拠点と
することにした。
調査地①

2014年に調査を行ったユルバルカスの繁殖地を調査地①とし、罠を使いコアジ
サシ、アジサシを捕獲することに成功した。捕獲した個体はジオロケーターの
装着及び血液の採取を行った。
.

捕獲したコアジサシ 放鳥の様子
調査地②

ユルバルカスにある他の調査地②を視察した。ここでもコアジサシの巣が確認で
き捕獲することに成功した。

調査地②で捕獲しようとしていた番(つがい)の1羽が、2014年にジオロケー
ターを装着した個体だと判明した。捕獲を試みたが、ジオロケーターのついてい
ない個体が捕獲され、装着個体は捕獲できなかった。捕獲した個体はジオロケー
ターを装着して血液を採取した。
2014年にジオロケーターを
装着した個体(左)
調査地③

2014年に見つけていた近隣のコロニーを視察に行った(調査地③)。ここでも
コアジサシの巣が確認できたため捕獲し、ジオロケーターの装着と血液採取を
行った。

罠設置の様子
調査地④

船を出してもらい、ネマン川の上下流を調査した。その際、新しいコロニーを発
見することができた(調査地④)。そこは、2014年の船による視察でも、1 番が
確認された場所である。ここでも捕獲を行い、ジオロケーターの装着と血液採取
を行った。

調査地発見のために使用したボート
【総捕獲数】 コアジサシ: 15 アジサシ: 3