未刊に終わった 『原色野鳥ガイド』

日本野鳥の会の創設者・中西悟堂 (なかにし・ごどう 1895-1984) は、1938年廉価で実用的な「野鳥ガイド 上巻 陸鳥篇』 を出版して版 を重ね、戦後続編として図鑑 『原色野鳥ガイド』を何度か企画しました。 当代随一の鳥類画家・小林重三 (こばやし・しげかず 1887-1975) に二度にわたり依頼した画は完成しましたが、事情により図鑑は未刊に終わりました。

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この小林重三による200点以上の彩色原画が、金沢ふるさと偉人館の企画展 (2022年4月23日～8月28日) において初公開されたのを機に、残された原画をすべて掲載した図録を製作しました。 図録には、『野鳥ガイド 上巻 陸鳥篇』に掲載された平岩康熙による単色の原画 (右上) 60点 同じころ企画・広報されながら未刊に終わった 『野鳥ガイド下巻・水禽篇』用に描かれた下村兼史による水鳥類の単色画の印刷見本(右下) 53点を併せて掲載し、戦前から戦後にかけて中西悟堂が企画した一連の『野鳥ガイド』関連の図を、数十年の時を超えてご覧い ただける図録としました。

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