企業のバードピアづくりの例
日本端子株式会社 大磯工場 社員寮緑地
日本端子株式会社さんは神奈川県大磯町にあります。
大磯町といえば、海水浴が有名です。また高麗山や鷹取山といった自然にも恵まれ、1887年に大磯駅が開業した頃には別荘も数多く建築され、保養地としても全国的に有名になりました。
今も大磯町は海と山の自然に囲まれ、野鳥をはじめとする生きものたちが暮らす町です。
閑静な住宅が立ち並ぶ大磯町の緑地を生きものに提供する、”バードピア”のご紹介をいたします。
社員の方たちが簡単に管理できるよう、また、皆さんが集まる時に窓から観察できるよう工夫しました。
もともと社員寮の前庭には植栽が施されていたため、大きな工事をするのではなく既存の植栽を生かして、エサ台と水場と巣箱を設置しました。

まずは、道具などを揃えてから開始です。
左から水盤、巣箱設置用のシュロ縄、巣箱、エサ台の棒と餌を入れる台です。奥にあるのは餌です。
●巣箱

大きなソテツの幹に巣箱を架けました。
*巣箱は開けた場所に取り付けます。できるだけ枝が出ていない幹がいいでしょう。
外敵が止まったり登りやすくなるからです。
●エサ台

棒に台を取り付けて、深く穴を掘ります。

設置したら餌を入れます。

完成!
*ネコが隠れられるような繁みの中やそばは避けます。ネコが飛びつけないような高い場所に設置します。餌は1日で 食べきる程度にし、やり過ぎないようにします。足りないと思えるくらいがちょうどいいでしょう。
●水場

地面を少し掘り、水盤を埋めます。少しだけ地面の上に水盤が出るよう、設置しました。

水面の高さに変化が出るよう、石を並べます。

水を入れます。

完成!
*小鳥が水浴びしたり、水を飲んだりするためには、深く水を入れる必要はありません。淵に止まったり、水盤の中に ある石を足場として利用します。ネコが隠れられるような繁みの中やそばは避けます。水場を清潔に保つため、水は 時々換えます。

エサ台と巣箱

水場とエサ台
利用してくれる鳥たちがたくさん訪れてくれるといいですね!
以下もご参照ください。
バードピアづくり