学校名:静岡県立掛川西高校

活動タイトル
希少種ベッコウトンボの生息地の特定を目指して

​対象生物:
ベッコウトンボ、ヨツボシトンボ等、希少トンボ

【活動開始年】

2019年

【活動に関わっている学年および生徒の数(年間)】

1・2・3 年 述べ75 人
(3)活動の分かる写真IMG_0449.JPG

【活動内容】

静岡県磐田市の桶ケ谷沼は県内唯一のベッコウトンボの生息地である。近年その生息数が減少し、NPO 静岡県自然史博物館ネットワークの福井順治先生を中心に保護活動が行われている。
私たち自然科学部は福井先生のご指導のもと、その保護活動に参加している。実験室では、希少トンボの環境DNA の検出による生息調査方法の確立を目指し、環境DNA 回収のための装置の制作や、PCR で用いるベッコウトンボプライマーの設計を行っている。

【活動による成果・効果または活動によって今後期待できること】

保護活動へ参加したことで、湿地環境全体の生態系の保全に関わる課題を知ることが出来た。中でも希少なベッコウトンボのヤゴが生息する沼の水やベッコウトンボが飛翔する空気中からDNA を環境DNAとして検出できれば、その地域におけるトンボの生息や種類等の確認に役立てられる。さらにベッコウトンボ、ヨツボシトンボのDNA を特異的に増幅するプライマーの設計も行っている。ヨツボシトンボがベッコウトンボの生息地を奪っているという懸念もある中で、空中環境DNA を検出することでこの2 種の同定が出来れば希少トンボの保護に貢献できる。

【アピールポイント(活動において特に工夫したこと、注意・注目したことなど)】

本校自然科学部の先行研究ではフクロウやマツタケの空中環境DNA の検出に成功している。これまで使用してきた環境DNA 回収のための空中微粒子採取装置を同定したい生物の活動する温度、湿度で稼働するよう改良した。プライマー設計はNCBI のサイトを活用し、近縁種であるヨツボシトンボの塩基配列と比較して行った。特異的なプライマーを設計するためTm 値やアニーリング温度等の条件を意識して設計し、希少トンボの環境DNA の検出と、同定を目指した。

【今後の課題、これからやってみたいことなど】

環境DNA を回収するための空中微粒子採取装置は、ベッコウトンボの環境DNA 回収を視野に実用化を
目指す。自然界を想定し、室内で桶ケ谷沼の水を散布し、そこから水中のヤゴ由来の環境DNA を回収できるかも実験したい。PCR により、ベッコウトンボプライマーの有効性を示すことが出来た。ヨツボシトンボプライマーはまだ完成していないので、ヨツボシトンボプライマーの実用化も目指していきたい。

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