学校名:長崎県立対馬高等学校
活動タイトル
地域と連携した「国境の島・対馬」の保全活動
対象生物:
昆虫類、植物
【活動開始年】
2018年
【活動に関わっている学年および生徒の数(年間)】
全学年・20人
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【活動内容】
創部当初から対馬市役所等と連携し、国内希少野生動植物種に指定された「ツシマウラボシシジミ」という対馬固有亜種のチョウの保護に取り組んでいる。今年は幼虫のエサとなる食草を校内で栽培し、対馬島内の国有林に設置していただいた保護区へ植栽を行うことができた。また、昨年から、対馬にのみ自生していたが野生では絶滅してしまったと言われている「黄金オニユリ」の栽培に挑戦している。県内の農業高校と遠隔交流を行い、栽培方法を共有した結果、花を咲かせることができた。
【活動による成果・効果または活動によって今後期待できること】
校内で栽培を行ったことで、生徒や先生方だけでなく、対馬高校に来校された方々に広く「ツシマウラボシシジミ」や「黄金オニユリ」について知ってもらえたと感じている。食草栽培については、これまで対馬市の担当者が少人数で行っていたため、私達が参加することでこれまでより多くの食草を育てることができたと言っていただけた。保護区への植栽活動にも多くの方々と連携して行うことができた。次回、別の保護区での植栽活動も予定しており、成虫や幼虫が観察できることを期待している。
【アピールポイント(活動において特に工夫したこと、注意・注目したことなど)】
校内で食草や黄金オニユリを育てる際は、生育に適した場所であると同時に、生徒の通学路で人目につきやすい場所であることを考えて選定を行った。私達の活動をよりわかりやすく紹介するために、栽培場所には看板を設置した。看板制作の際は、名前の由来や特徴を図鑑で調べるだけでなく、実際の植物を見ながら説明文を考え、誰が読んでもわかりやすい看板となるよう工夫した。また、部員で当番制にして、毎日の水やりを欠かすことなく行い、観察の記録をつけることで成長の過程を確認した。
【今後の課題、これからやってみたいことなど】
本校では、2学期に入り生徒一人一人にタブレット端末が貸し出されている。今まで観察の記録など手書きしていたものをデジタル化することで、部員全員で成長記録を細かく分析できるのではないかと考えている。加えて、リモートで多くの方々と遠隔交流することで、「ツシマウラボシシジミ」や「黄金オニユリ」のことをより多くの方々に知っていただけるのではないかと考えている。「国境の島・対馬」から日本全国・世界へ向けて情報発信するために、貸し出されているタブレットを活用しながら環境保全活動ができればと考えている。