学校名:延岡市立三川内小中学校

活動タイトル
「海の幸を山の光に」

​対象生物:
ゲンジボタル

【活動開始年】

1978年

【活動に関わっている学年および生徒の数(年間)】

中学生全学年(12名)
(3)活動の分かる写真IMG_0449.JPG

【活動内容】

本校ではゲンジボタルの保護活動を中心に43年間、地域の方々と行う河川清掃活動を23年間活動してきている。しかし、ゲンジボタルは増減を繰り返しながら徐々に減ってきている。そこで、今までの取組を見直し、ホタルを増やすためにはどのような手立てがとれるか考え、実践してきた。プールでのゲンジボタルの餌となるカワニナの養殖、カキ殻を河川に用いることでカワニナが住みやすい環境作りなど、生徒の仮説を元に多くの実践を行っている。

【活動による成果・効果または活動によって今後期待できること】

プールでのカワニナ養殖では、プールに生えている藻をカワニナが食べられることが確認された。また、夏を過ぎても生きているカワニナが見られたことから生息することが可能な環境ではあるかと考えられるが、その後のカワニナの姿は確認できなかった。カキ殻を河川に用いる実験ではカキ殻を入れている籠の中にカワニナが77匹、1匹のテナガエビが見られた。水生生物が増えることにより、河川の生態系の向上が考えられる。また、カキ殻の水質浄化作用もあり、河川を汚すことなく、カワニナを増やすことが可能であると考えられる。今後、カワニナが増えることでゲンジボタルが増えることが考えられる。

【アピールポイント(活動において特に工夫したこと、注意・注目したことなど)】

本校の目の前を流れる小川は奇跡の清流と呼ばれ、透明度が高く、水質調査でも水質階級Ⅰの素晴らしい河川として知られている。しかし、カワニナ、ゲンジボタルは指標生物として水質階級Ⅱの生物である。すなわち川が汚れていた方がカワニナ、ゲンジボタルにとって住みやすいのである。川を汚すことなく、カワニナを増やすことによってゲンジボタルを増やすにはどうすれば良いかと考え、プール、カキ殻の活用を考えつき、活動に取り組んだ。プールでのカワニナの養殖は成功とはいえないが、清流におけるカキ殻の活用に関しては成果がみられた。また、清流においてホタル保護のためにカキ殻や、カキ殻配合の肥料を川に撒いているという記事はあるが、カキ殻を籠に入れて経過観察した実験は見られない。カキ殻について定点観察することで、より詳しく環境への影響を調べることができた。また、カキ殻設置に当たって、内水面漁業共同組合会長参画の元、各地域で設置することが予定されている。学校だけでなく地域、内水面漁業協同組合等と協力して活動することができている。

【今後の課題、これからやってみたいことなど】

カキ殻は水質改善に役立つということは広く知られているが生態系の向上に役立つことはほとんど知られていないように感じる。今後、カキ殻の生態系への影響を調べることで全国の河川に有益な情報が得られるのではないかと考えている。また、カワニナが増えることが考えられるのでカキ殻設置後のゲンジボタルの数にも注目していきたい。また、カキ殻以外の貝類を用いた場合の影響についても観察していきたい。

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