学校名:千葉県立長生高等学校
活動タイトル
茂原公園のカメについて学ぼう
対象生物:
ミシシッピアカミミガメ、クサガメ
【活動開始年】
2018年
【活動に関わっている学年および生徒の数(年間)】
サイエンス部生物班
高校1年・2年・3年 合計15名
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【活動内容】
私たちは今までカミツキガメの骨格標本から野外でのカメの行動調査までカメに関する調査研究を行ってきました。調査活動中の地域の方々との交流をきっかけに、自分たちの知識や活動を伝えることが生物多様性について広めるきっかけになるのではと考え、地元の茂原公園を会場に、高校生が講師になり、地域の小学生とその保護者を対象にしたカメに関する講座を展開しています。 カメに直接触れる体験を取り入れたり、「カメの仲間はどんな動物か」などをクイズ形式で答えさせたり、高校生が主体となって説明の方法を工夫し、より伝わる、より考えてもらえるよう 改善を続けています 。
【活動による成果・効果または活動によって今後期待できること】
1・2年目の取組みでは、茂原公園での自分たちの研究調査活動中に通りかかり興味を持っていただいた地域の方々と積極的にコミュニケーションする方法で、 1 回あたり平均して約 5 名の方に説明を行っていました 。(年間 8 回実施、 2 年間、参加 87 名) 。 3年目である本 年度は研究活動とは別に、小学校ごとに希望者講座をすでに 2 校を対象に実施しており、本年度だけで約 300 名程度の児童とその保護者がこの活動に参加する 見込みになります。
【アピールポイント(活動において特に工夫したこと、注意・注目したことなど)】
多くの人が密になる事を避けるために、講座1 回あたり児童 5 名程度を目安に少人数、複数グループに分けました。少人数にしたことでカメに触れる体験もテンポ良く回すことができ、子どもたちからくる質問に対して丁寧に対応することができるようになりました。茂原公園のカメだけでなく、今まで作成したカミツキガメの骨格標本なども展示し ました。特定外来生物のため 生きている実物は手に入りません ので、 その骨格標本だけでもその大きさや爪の鋭さを実感してくれており、より多くの外来種について知り、比べることができるように工夫したねらい通りになりました。
【今後の課題、これからやってみたいことなど】
研究活動と今回の講座のような普及活動を常に並行して行えるように工夫し、より多くの小学生たちに、茂原公園のカメをきっかけにして生物多様性について考えてもらえるようにしたいです。また、ミシシッピアカミミガメ、カメと同時に捕獲できるアメリカザリガニなど、今後、特定外来生物に指定される可能性がある生物を扱っているので、その議論と連動できるような、生物多様性に関する新しい取組みができればと考えています。