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【学校名】

高校

岡山県立勝間田高等学校

【活動タイトル】

岡山県立勝間田高等学校

勝央町指定文化財「カゴノキ」群生地を守る活動

【活動内容】

 岡山県勝田郡勝央町植月中地内の高母平山(たかもびらやま)に、「カゴノキ」の120本を超える群生地があり、2016年に勝央町指定文化財に指定されている。また、カゴノキ群生地付近は、戦国時代末期の出城であることが分かっており、「高母平歴史の森」として遊歩道等が整備されている。

 しかし近年、高母平山下部から「モウソウチク」がおごってきており、上部のカゴノキの生育区域に侵入してきている。町の文化財保護委員会は、それまでは自力で高母平歴史の森の整備活動を行い、勝央町からの助成を受けて遊歩道や紹介看板、階段設置などをしてきたが、モウソウチクの伐採整備は追いつかず、カゴノキが被圧される恐れがあった。
 そのため、勝央町文化財保護委員会や元勝央町議会議長らから、対応について勝間田高校に依頼があった。本校は、学習活動の一つとして位置づけ、総合実習として取り組むこととした。平成28年度当初は、各学年一度ずつ伐採実習に取り組み、かなりの面積の整備を進めることができた。
その後勝間田高校の森林関係の学科は「グリーン環境科」から、現在では「総合学科森林コース」に変遷したが、地域とも連携を図りながら、自然繁殖の難しいカゴノキ群生地を守る環境整備活動を継続して取り組んできた。

 令和7年(2025年)1月は、森林コース1年生が5人ずつ3班に分かれ、タケ用手のこで上部からカゴノキ群生地周辺及び遊歩道周辺を中心に伐採・整備した。
教員は関係機関(町役場等)への連絡、生徒の案内と活動実施方法、安全確保の指導を行った。

REPORT

【活動による成果・効果または活動によって今後期待できること】

(成果)
・カゴノキ群生地の環境が整備できた。生徒はカゴノキ群生地を知り、現状が理解できた。
・また、生徒はタケの性質や伐採方法などが理解できた。
・活動箇所で生徒はカゴノキの傷を発見し観察した。後日県事務所の調査でニホンジカの角研ぎであることが分かり、同箇所での動物の活動も確認できた。

(効果)
・カゴノキ群生地の環境が守られ、生徒は竹材の利用方法を考えるきっかけになっている。
・町役場には、実際に現地が整備されて喜ばれた。
・近隣の方々に散策してもらえる場として期待できる。

【アピールポイント(活動において特に工夫したこと、注意・注目したことなど)】

・知識として知っているタケの侵入について、生徒自身が実際に現地に入って作業を行い、カゴノキの群生地の保全活動を行ったこと。
・地域の方々から力強い環境活動として期待されていること。
・これまで、町の広報誌掲載、町文化会報誌掲載、地域ケーブルテレビ放映などがあった。

​【学校ホームページ】
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