巣箱を利用する鳥は、木の穴や崖のくぼみ、石垣のすき間などに巣を作る習性をもっている鳥です。こんな場所がたくさんあればいいのですが、町の中では不足気味です。そこで考えられたのが巣箱です。ですから自然の豊かなところでは、そんなに必要ではありません。また、巣箱は繁殖という鳥の数に影きょうをおよぼすことに大事な関わりがありますから、かけ方にも十分な注意が必要です。
巣箱を利用する鳥は、日本では約20種が知られています。そのなかでもスズメ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、ムクドリ、コムクドリの6種類は巣箱をよく利用します。他にフクロウ類、セキレイ類、ブッポウソウ、オシドリなどの巣箱も考案され、実際に鳥に使われている報告もあります。ここでは、私たちの身近にいて巣箱を利用するスズメ、シジュウカラ、ムクドリ用を中心に紹介します。
大きさ・材質
利用する鳥の大きさを考え、サイズにあったものを作りましょう。寸法は下の表を参考にしてください。材質は木材が一般的ですが、竹や陶器、金属など工夫してみても楽しいでしょう。
色
巣箱の色もとくに決まりはありません。表面に絵を描いたり、鳥にメッセージを書いて楽しんでみるのもいいでしょう。ただし、原色のハデなものや目玉模様などは鳥に嫌われてしまうかもしれません。
ちょっと工夫
雨水が抜けるように底に小さな穴を開けたり、底板の角を切り落としてください。
巣箱の表面を磨く必要はありません。また、ヒナが巣立つときに登りやすいように、内側に溝をつけてあげるとよいでしょう。
巣箱のかけ方
巣箱をかける時期は、10月から翌年の3月頃が適しています。かける場所は、野鳥が出入りしやすく見通しがいいように、巣箱の前方が開けている場所を選びます。かける高さは、外敵の侵入から守れる2〜5mが最適です。
取り付け方は、巣箱が斜めになったり、ブラブラしないようにしっかりと固定してください。雨が入り込まないようにまっすぐに取りつけましょう。また、針金で直接しばると木の幹をいためてしまいますので、縄を使ったり、あて木をしたり工夫してください。
同じ巣箱をくり返し利用する時は、古い巣材を取り出し、よく洗って乾燥させてください。使い終わった巣箱にはダニや小さな虫がついていることもあるので、熱湯などで消毒してください。
巣箱のかけ方注意
鳥は繁殖期にはなわばりを作ります。そのため一か所にかたまってかけても、全部の巣箱を使うわけではありません。少し距離をあけてかけるようにしましょう。
また、公園など公共の場所にかける場合は、管理者の許可をもらいましょう。 |