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クロツラヘラサギのテグス被害

昨年12月6日、沖縄県豊見城市の遊水池で、くちばしにテグスがからまったクロツラヘラサギが見つかりました。大きなくちばしの中ほどに、テグスがグルグルと巻きつき、くちばしが大きく開かない状態です。魚を捕まえても、からまったテグスが邪魔をしてうまく飲みこむことができない姿は、なんとも痛々しいものです。このままでは衰弱して死んでしまう恐れがあるため、環境省那覇自然環境事務所や地元の保護団体などが救護活動をおこない、1月13日にようやく救護されました。

クロツラヘラサギは、全世界で1,600羽ほどの数の少ない鳥で、環境省のレッドデータブックでは、絶滅の危機がもっとも高い「絶滅危惧TA類」に分類されています。先端が平たい大きなくちばしを左右に振って、水や泥の中の魚やカニ、カエルなどの小動物を捕まえます。被害の個体は、おそらくエサをとる際に釣り針を飲みこんだかくちばしに引っかかるかし、その針についていたテグスがくちばしに巻きついたのだろうと思われます。

被害にあうのは、希少種や絶滅危惧種だけではありません。水辺を利用する多くの野鳥たちが、同じような被害にあう危険があるのです。当連盟で情報を集めたところ、昨年一年間でカモメやハクチョウ、 ハトなど16件の被害がありました。また、今年に入り、ウミネコ、アオサギの被害のニュースもありました。

テグス被害をなくすためには、水辺にテグスを「捨てない」ことです。使い終わったテグスは放置せず、家に持ち帰って処分しましょう。また、バーブレスフック(かえしのない針)を使えば、鳥がかかってしまっても外れる可能性が高くなります。

当連盟ではテグス被害をなくすため、愛鳥週間に全国一斉テグスひろいを実施したり、リーフレットを作成し、普及のため配布しています。これらの活動にもどうぞご協力ください。