目次>テグス被害>テグスひろい2007

はじめに
人と野鳥とが仲良く利用できる水辺づくりを目標にした,愛鳥週間全国一斉テグスひろいは,今回で4回目になりました。これまでに延べ140地点で,水辺に放置されたテグス118,604.7mを回収しました。そして今回は,全国から延べ816名の参加・ご協力を頂きました。

実施概要
期間:2007年5月10日(土)〜6月10日(日)
 愛鳥週間から1ヶ月間。

場所:全国の釣りが行われている海岸,河川,池湖沼,ダムなどの水辺。

方法:水辺を歩き,放置されているテグス・釣り具の回収と被害鳥を観察します。実施範囲は,各自可能な範囲で。回収後,テグスとその他の釣り具に可能な限り分別・集計し,所定の用紙で報告。

実施者:当連盟会員・専門委員・支部,釣り人・釣り団体,一般有志など。なお,期間外に実施されたものが8件ありましたが,それらも今回の結果に含めました。


千葉県浦安市
結果
(1)実施地点
全国から64地点の実施報告がありました。また,実施した水辺の総距離は,120,022mでした。それぞれ昨年と比べると21地点58,028m増えました。

環境別にみると,海岸が34地点,河川9地点,池湖沼9地点,ダム1地点,複数環境を含むが11地点でした。

(2)テグス
テグスは,64地点中50地点(78%)で回収されました。回収されたテグスの量は,長さ1,106.2mと重さ2,865.3gでした。重さの分を長さに置き換えると(1g=13mとして計算),回収されたテグスの合計は38,355.1mでした。昨年と比べると11,621.4m減りました。

(3)その他の釣り具
テグスと一緒に放置されていことが多い釣り針,ルアー,おもり,ウキなどについても同時に回収していただきました。回収された数は,釣り針448個,ルアー45個,おもり172個,ウキ12個でした。これらの中には仕掛けが丸ごと放置されているものもあり,鳥が誤って食べてしまう危険もあります。その他,エサ袋や仕掛けの入っていた袋,天秤やよりもどしといった金具類,竿など様々な釣りに関係するゴミが回収されました。また,漁につかう網やロープ,針金,レジ袋,空き缶・ビンなど一般ゴミも回収されました。

(4)被害鳥
今回のテグスひろい期間中,5羽の被害鳥が見つかりました。トビとハクセキレイがそれぞれ1羽,ドバトが3羽でした。この他,期間外の時期に見たことがあるという情報や防鳥ネットにからまり,カワウやカモ類が死んでいたという情報がありました。


のどに針が刺さったカンムリカイツブリの死骸/静岡県御前崎(2007.1.19)



まとめ
今回は実施期間を長くしたこともあり,昨年よりテグスひろい実施にご協力いただいた方・実施地点が増えましたが,テグスのない場所も多く,全体として放置テグスは減少傾向にあるように思えました。テグス回収の際に釣り人に声をかけていただくなどして,「水辺にテグスやゴミを捨ててはいけない」という理解が広まってきたためと考えます。そして,釣り人や釣り団体・漁協団体・地方自治体などが中心となり,積極的に水辺や釣り場の清掃活動を実施していることも大きな要因といえます。しかし,一方で,いまだにテグスの多い場所がある他,ゴミや電線に巻きつくなどし,回収できないテグスも多くあります。そのため,今後も水辺にテグスを放置しないよう普及活動やテグス拾いを継続したいと考えます。

ここに今回実施していただいた方の感想をいくつかご紹介します。
○テグスは絶対に捨てずに持ち帰る事を,釣り人に強く啓蒙していかなければならないと改めて感じた。

○毎年同じ場所でテグス拾いを実施しているが,今年は見た目ではきれいだった。しかし,昨年と比べるとテグスは同量位,釣り針,おもりは回収した数が増えていた。

○釣りの楽しさだけを感じていた子が,活動の結果,収集物の多さに驚くとともに,魚や鳥に対しての気配りがなかったことに気づかせて頂いたようです。とてもいい勉強になりました。


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