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専門委員モニタリング調査

昨今の温暖化や環境変化に伴い、鳥類の動向も大きく変化していると思われます。しかし、現状を説明できるだけの情報がそろっているかと問われれば、難しいといわざるを得ません。そんな中、日本鳥類保護連盟では、全国的な鳥類の動向を推測するための基礎情報を蓄積するために、当連盟の専門委員にお願いして身近な自然を観察、監視してもらうモニタリング調査を平成19年度から開始しました。


平成22年度結果報告

調査は平成22年度で4年目となり、平成23年度の調査を実施すれば、5年間のデータが蓄積されることになります。まだ5年ではありますが、今年度の調査結果を受けて、5年間の傾向や、特定な種、グループに注目した考察など、いろいろな角度から分析し、皆さんにご紹介できればと考えています。
さて、今回はその4年目を迎えたモニタリング調査のトピックについてご紹介し、平成22年度の冬期を振り返ってみたいと思います。

  ツグミ
平成22年度は関東地方を中心にツグミの当たり年だったようです。関東地方以外では大分県でも多かったとの情報がありましたが、逆に長野県、京都府では少なかったとのことでした。地域によって偏りがあったようです。また、飛来時期も、例年より早いところもあれば、遅いところもあったようです。

  レンジャク類
各地でレンジャク類が多かったとの情報がありました。しかし、渡来時期が早かったようで、例年より1ヶ月ほど早いという場所も見られました。平成22年度は夏季の猛暑により、鳥の餌となる木の実に影響が出たという情報も寄せられています。餌の影響がどうかは断定できませんが、ツグミも飛来時期が地域によって異なっていたようですから、同じような理由でレンジャク類も早く渡ってきたのかもしれません。

  ホオジロ類
平成21年度の調査結果でもホオジロ類が少ないとの情報がありましたが、平成22年度も、東京都、高知県で少なかったとの情報がありました。ホオジロ類には、アオジやカシラダカなど、海外から渡ってくるものも多くいます。越冬地である日本だけの問題ではないかもしれませんが、今後注目してみていく必要があると思います。

  マヒワ
アトリ科は年変動の大きなグループではありますが、今年はマヒワが多いとの情報が、石川県、香川県、長崎県からありました。





  今後の注目種
平成22年度は、カワウの増加をトピックスとしてあげている方が多く見られました。カワウは皆さんご存じのように海岸線から内陸部まで広く分布を広げている種です。狩猟鳥として指定され、有害駆除も行われています。今後の同行には注意し、記録を残していくべき種だと思います。また、カワウと同じくアオサギも分布を広げている種ですが、その影響でコサギの減少に注目が集まりつつあります。モニタリング調査でも滋賀県からコサギの減少につて情報が寄せられています。現状ではまだ目にする機会の多い種ですが、気づいたときにはいなくなっていたということはよくある話です。ぜひ皆さんで注目して記録を残していければと思います。


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