移入種(鳥類)分布調査

移入種とは
本来日本に生息せず、人によって持ち込まれた後、野外に逃げ出したり、放されたりした鳥を、移入種・移入鳥類・帰化種・外来種・かご抜け鳥、などと呼んでいます(以下、移入種)。これらの中には、日本の自然に適応し、繁殖をして分布を広げているものがいます。ペットブームなどにより日本に持ち込まれる鳥の種類も増え、移入種が各地でよく目撃されるようになってきました。

どのようにして日本に入ってきたか
狩猟の対象として   コジュケイ、コウライキジなど
猟犬の訓練用として   コリンウズラ
公園などに鑑賞用として コブハクチョウ、カナダガンなど
ペット・飼い鳥として  ソウシチョウ、ガビチョウ、カオグロガビチョウ、カオジロガビチョウ、ワカケホンセイインコ、ギンパラ、ベニスズメ、ハッカチョウなど

なぜ問題なのか?
移入種が在来種や日本の生態系にどのような影響をあたえるかは、ソウシチョウをはじめ、いくつかの研究がありますが、現在のところ科学的にはわかっていません。しかし、何らかの影響を与える危険性は、鳥以外生物の例や世界各国の例からも十分考えられます。
たとえば、北米から移入されたブラックバスやブルーギルが増え、日本在来の淡水魚など湖沼の生態系に大きな影響を与えている例、沖縄本島や奄美大島にハブの駆除のため移入されたマングースが、ヤンバルクイナやアマミヤマシギへ深刻な影響を与えている例、ヨーロッパから米国に持ちこまれたホシムクドリが大量に増え、さまざまな環境への影響が出た例などがあります。


情報・写真募集
移入種の問題に取り組むために、確認されている移入種の種類、繁殖の有無、分布等をとりまとめ、基礎資料としていきたいと考えています。そのために移入種に関する情報を募集しています(ニワトリ、アヒル、ドバトなどの家禽及びコジュケイ(亜種コジュケイ)は対象から除きます)。アンケート用紙もありますので印刷してご利用下さい。

・種名/亜種名   種名リスト
・雌雄
・羽数または群れの規模
・確認した日時あるいは季節・時期
・確認場所(都道府県、市町村、大字など)
・環境(住宅地、公園、森林、草原、河川など)
・繁殖の有無(巣、巣立ちビナ、エサ運び等)
・在来種との関わり(在来種が攻撃れていた、巣が乗っ取られたなど)

また、移入種の写真も記録として残していきたいと考えています。ご提供可能なものがございましたらお送り下さい。写真の種類はポジ、ネガ、プリント、デジタルデータのいずれでも結構です。

  アンケート用紙 

いただいた情報の取扱いについて
情報は随時とりまとめてホームページなどに掲載します。また、情報提供者のお名前も掲載させていただきたいと考えておりますが、不都合のある場合はその旨あわせてご連絡下さい。なお、情報提供、確認調査、写真提供はいずれも無報酬となりますのでご了承下さい。郵送の場合は、電話番号などの連絡先を忘れずにご記入下さい。

情報の送り先・質問
担当:調査室 藤井
E-Mail:移入種目撃情報まで


 
 主な移入種
  ワカケホンセイインコ(インコ科)
インド南部やスリランカに生息。原産地では、主に低地の半砂漠から二次的な明るいジャングルにかけて生息していますが、標高 1,600mのような標高の高い場所にも分布しているようです。日本には飼い鳥として持ち込まれたものが逃げ出したりして、1960年代に入ってから関東地方などで野生化し始めたと考えられています。今まで関東のほかにも名古屋や大阪、新潟等でも記録があります。

 分布状況調査

  ハッカチョウ(ムクドリ科)
大きさ26.5cm。全体が黒色で額に冠羽があります。
日本では、沖縄与那国島と鹿児島県で記録があるだけの迷鳥。ただし、飼い鳥のカゴ抜けと思われる個体が各地で観察されています。

 
カウント調査

  ソウシチョウ(チメドリ科)
写真:2002年3月 神奈川県座間市
大きさ15cm。中国中部・南部、ミャンマー、ベトナム北部などに分布する鳥。近年、日本各地の山地で野生化し、冬期は平地でもみられる。昔から飼い鳥として親しまれ、輸入されてきた。よくメジロの群れに混ざる。

  ガビチョウ (チメドリ科)
写真:2001年6月 神奈川県厚木市
大きさ22cm。中国東南部、ベトナム北部、台湾などに分布する鳥。1980年代から野生化し、北九州、 関東、福島県、長野県の山地で繁殖している。クロツグミに似たふくざつなさえずりで、冬でも聞かれることがある。

  コリンウズラ(キジ科)
写真:1994年6月 神奈川県海老名市
大きさ20-25cm。北アメリカや中米に分布する鳥。「ボブ・ホワイト」と聞こえる声で鳴く。 日本には、猟犬訓練用に放鳥された。神奈川県相模川流域では一時期、相当数にまで増えた。


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